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なぜマウンテンバイクコースを作るのか?
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- 少子高齢化、過疎化が著しく進み、集落維持のための環境整備や森林整備が追い付いていない安芸太田町において、外部から人を呼び込む仕組みの確立が急務な中、元よりある雄大な自然を活かして外部から人を呼び込むことのできるコンテンツを開発できないか、と考えたのが本事業のはじまりです。
東京2020オリンピックでは自転車競技5種目の内の1つとして選ばれ、マウンテンバイクを楽しむ人口は拡大しています。国内での年間販売数も30~60万台程度。累計では500万台を越えています。
しかし日本では、マウンテンバイク人口に対して気軽に遊べるフィールドが極端に少なく、登山道などを猛スピードで駆け降りるライダーも少なくはありません。そのせいで、マウンテンバイクで山を走るという行為によい印象を抱かないハイカーも多く存在しているのが現状です。
実際、一部ライダーの行為によって、山道への自転車進入禁止といった措置がとられたこともあります。
本来のマウンテンバイクの楽しみは、森の中の鳥のさえずりを聴き、森の中に吹く風の音、自然に咲く花など季節の移り変わりも楽しめ、ストレスをオフにしてくれます。
また下りに入れば、五感が研ぎ澄まされ、とてもエキサイティングな体験ができます。
こういった体験が安全にできるマウンテンバイク専用のコースを安芸太田町に作り、下記のことを目指します。 -
①コース造成のために森を切り開くだけでなく、手の行き届いていない森林整備を行うことで、山を守っていく保全活動を行います
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②定期的に訪れていただく仕組みを構築することで関係人口の創出や、地域活性化に貢献します
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③マウンテンバイクを通して、自転車の楽しさや自然のありがたみを伝えます
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④登山者とバイカーの境界を明確にし、お互いが気持ちよく楽しむことができるよう努めます
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安芸太田町 寺領(じりょう)地区って?
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- 安芸太田町寺領地区には、安芸太田町指定有形文化財「円光寺」(山門)という里山文化に根付いたお寺が古くからあり、人々は円光寺を中心に里山文化・森林環境を守ってきた歴史があります。
この寺領は名前の通り、昔から寺の領土として守られていました。それは今もなお、地域の皆様で続けられていますが、高齢化や担い手不足によりこのままでは途絶えてしまいます。
マウンテンバイクコースを造成する安芸太田町には、古くから鉄を作っていた『たたら製鉄』の歴史があり、砂鉄を溶かすのに必要な薪や炭を作り、馬車や背負子で運ぶ際に寺領の村も通った、たたら街道があります。
この街道は数十年整備されておらず所々が崩れていますが地権者の了解の元、再度この事業で整備し復活させ、皆様に歴史と森林からの癒しを感じてもらうコースとします。
この森林の癒しは、現代のストレス社会において重要な『運動・発散・癒し』の場所になる事と思います。
また、参加者には、本事業を通じてエシカル消費の考え方を浸透させることで、地域の持続可能な観光作りへ繋げていきます。
※エシカル消費とは・・・地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動を指します -
事業実施者について
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特定非営利法人やまおこしの会 梶原 正貴(かじはら まさき)
- <プロフィール>
●出身:大阪府 ●年齢:37歳 ●趣味:安芸太田を家族で楽しむ事と地域支援活動
●座右の銘:10いい事をすれば1帰って来る 先生から贈られた文字:至誠
●経歴:小さい頃から仕事をして大人になってからは物流会社や不動産、建築会社などの仕事につきあらゆる分野で経験を積んできた。
9歳の頃に阪神淡路大震災が発生、父親が西宮で八百屋を営んでおり、神戸の被災地で果物を配る今でいうボランティア活動を経験。その活動を少しずつ続けながら広島市で生活をしていた。
平成26年と平成30年にすぐ近で災害が発生。(広島豪雨災害)
平成30年に各地で災害支援活動を行う中、似島にて地元の高齢の男性から『昔は山を整備していたが最近はほったらかしでそれが災害を大きくしたんだ』と聞き、災害が起きた事後の活動より災害が起こる前の事前活動が必要なのではと思うようになった。
自身の務める建築会社が経営難になり転職を考えた時の当時の話しを思い出し山の保全活動が出来ないかと調べてていく中で安芸太田町地域おこし協力隊の募集が目に入った。
その中でNPO法人やまおこしの会が行う森林保全活動の事が書いてあり『これだ!』と。
反対する家族を説得し移住。(今では来てよかったと言うまでに)3年間ほぼ休まず、深い森林の中や多くの地域住民の方々のお手伝いをしていた。
暑い日も大雨日も雪が降り積もる中も、森の中に入り山の動きや代わり映えを体感する。
3年間の任期を終える中『一般社団法人 安芸太田の輪』を設立。
仲間を迎え森林整備や体験会及び地域支援活動を継続して活動をしている。 -
これまでの取り組み
- 都市部の方々に安芸太田町の素晴らしさを知ってもらうため、過疎化が進む安芸太田町に交流人口・関係人口を生み出すため、これまで様々な取り組みを行ってきました。
2020年 広島市内2校の幼稚園を対象とした木育体験
2021年 広島市内3校の幼稚園を対象とした木育体験
安芸太田町内の小学校を対象とした木育体験
大人向け森林保全体験プログラム 4回
広島市内にて環境保全講話
キャンプイベント2回
2022年 企業向けSDGs/CSR活動 2回
安芸太田満喫ツアー(組合活動) -
企業向け森林保全体験
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園児向け木育活動
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広島市内にて環境保全講話
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支援金の使い道
- 〇マウンテンバイクコース造成事業
・環境に配慮した形で山道を切り開き、マウンテンバイクコースを造成します
・レンタルバイクの購入、ヘルメットやガードといった備品の購入に充てさせていただきます
・専門家を招聘し、安全に配慮した大人もこどもも楽しむことができるコースとします
※本事業で作り上げるマウンテンバイクコースは、いわゆるプロコースではなく、一般の方々が走りやすい緩やかなコースを想定しています
〇寺領のお米のブランディングを目指し、食育を通じたお米収穫・米炊き・試食等を行い、安芸太田の里山で育つ農作物の認知普及を図ります。
〇森づくり活動として、森林整備、災害教育等を進め森づくりの重要性をアピールします。